【一眼カメラ初心者向け】3つの要素を理解して背景がボケた写真を撮ってみよう!

イイガミタケシ

皆さんはカメラを買う時にどんな理由で購入しましたか?

「日常の写真を残したい」「子供を撮りたい」「風景写真を撮りたい」など色んな理由があるかと思いますが「背景がボケた本格的な感じの写真を撮ってみたかった」という方は多いのではないでしょうか。

背景ボケのある写真を撮るのは実はとても簡単です。

  1. F値を小さくする
  2. 焦点距離を長くする
  3. 被写体に近づく

この3つを意識して行えば、背景がボケた写真を撮ることが出来ます。

この3つのポイントは、知らなくとも写真撮影を続けていると感覚的に身についてきますが、せっかくカメラを買ったのであればしっかりと知識として理解しておくと上達に繋がるかも知れません。

この記事では、上記の3つのポイントについて出来るだけ分かりやすく解説していきます。

そもそも「ボケ」って何なの?

被写界深度とピント

ボケを説明する上で欠かせないのが「被写界深度」という単語です。

「漢字ばっかり、怖い」となるかも知れませんが、文字を分解すると意外と簡単です。

  • 「被写」 = 映る
  • 「界」 = 範囲、エリア
  • 「深度」 = 深さ、奥行き

無理やり組み合わせると「映る範囲の深さ」となります。ちなみに英語だと、Depth of Fieldと言います。

被写界深度の説明

図解するとこのような感じです。水色で塗っている範囲が被写界深度だと思ってください。

この図だと花が写っている状態です。より分かりやすい表現をすると、花にピントが合っている状態です。つまり被写界深度はピントが合っているように見える範囲のことを指します。

被写界深度の説明

逆に被写界深度の外側は「ピントが合っていない = ボケている」ということになります。

被写界深度の外はボケて見えると説明しましたが、被写界深度から外れると急に大きくボケる訳ではなく、ピントの合っている位置から離れれば離れるほど強いボケ方へとゆるやかに変化していきます。

被写界深度の浅い・深い

被写界深度の説明

先程の例よりも被写界深度の範囲が狭くなりました。これを「ピント面が薄い」「被写界深度が浅い」と表現したりします。

また、ピントの合っている範囲から離れたので、後ろの人のボケ方も強くなります。

被写界深度の説明

逆に被写界深度の範囲が広くなりました。これを「被写界深度が深い」と表現します。

写っている範囲すべてにピントが合っている状態をパンフォーカスと言ったりもします。

ここまでの説明をまとめるとこのようになります。

  • 被写界深度の範囲の中のモノにはピントが合う
  • 被写界深度の範囲外のモノはピントが合わない(=ボケている)
  • 被写界深度の深さは変えることが出来る
  • すべての範囲にピントが合っている状態をパンフォーカスと呼ぶ
  • ボケを活かした撮影はポートレート撮影によく使用される




カメラでボケを作る3つの要素

ここまでで被写界深度とピントの関係の説明をしてきました。

ここからは、冒頭で説明した3つのポイントについての説明です。この3つを意識して行うと被写界深度が浅くなり大きなボケを得ることが出来るようになります。ちなみに「ボケ」は英語でも「Bokeh」と言います。

F値を小さくする

レンズには絞りというものが存在します。

この絞りを変えて、F値(えふち)を小さくすることで被写界深度が浅くなり背景をよりボカすことが可能になります。

具体的には、F4よりもF2.8、F2.8よりもF1.4の方が大きなボケを得られます。

F値を小さくした場合
焦点距離:55mm F1.8

こちらは背景が大きくボケています。

焦点距離:55mm F2.8

背景だけではなく、被写体よりも手前にあるモノもボケるので、このような前ボケを作ることも出来ます。

F値を大きくした場合
焦点距離:60mm F11

逆にF値を大きくすることで被写界深度が深くなり隅々までピントが合った写真を撮ることが出来ます。

「F値ってどう変えるの?」と疑問に思った場合は次の記事が参考になるかも知れません。

焦点距離を長くする

レンズには焦点距離というものがあります。

一般的には◯◯mmというミリメートル単位で表記がされ、例えば50mmのように数字が1つだけ書いているなら単焦点レンズ、24-70mmのように2つ書いているならズームレンズです。

焦点距離50mmの単焦点レンズ
焦点距離50mmの単焦点レンズ

また、この焦点距離が小さくなればなるほど広範囲を撮影可能な「広角レンズ」、大きくなればなるほど遠くのものを大きく写せる「望遠レンズ」と言われます。

人によって基準は異なるのであくまで目安ですが、大体次のように焦点距離ごとにレンズの種類が区分けされています。

  • 超広角レンズ = 〜 23mm
  • 広角レンズ =  24mm 〜 35mm
  • 標準レンズ = 50mm周辺
  • 中望遠レンズ = 70mm 〜 135mm
  • 望遠レンズ = 136mm 〜

この焦点距離を大きくすればするほど(望遠にすればするほど)、被写界深度が薄くなりボケが大きくなります。

焦点距離:300mm F5.8

例えば、この写真は焦点距離300mmのレンズを使用しています。目にピントが合っていますが、鼻や耳はボケているのでとても被写界深度が薄いことが分かるかと思います。

被写体に近づく

被写体に近づくことでも大きなボケを得ることが出来ます。

焦点距離:35mm F1.4

この写真で使用しているレンズの焦点距離は35mmですが、被写体にグッと近づくことで被写界深度がかなり薄くなっています。

ちなみに、被写体に近づくためには「最短撮影距離」というレンズのスペックが重要になってきます。この数字が小さくなればなるほど、被写体により近づくことが出来るようになります。

被写界深度を変えてイメージ通りの写真を撮ろう

最後にこの記事のまとめです。

  • 被写界深度の範囲の中のモノにはピントが合う
  • 被写界深度の範囲外のモノはピントが合わない(=ボケている)
  • 被写界深度の深さは変えることが出来る
  • すべての範囲にピントが合っている状態をパンフォーカスと呼ぶ
  • ボケを活かした撮影はポートレート撮影によく使用される
  1. レンズのF値を小さくする
  2. レンズの焦点距離を長くする
  3. 被写体に近づいて撮影する

ポートレート撮影ではボケ表現を活かした写真を撮ってみたり、逆に風景写真ではパンフォーカスにしてみたり。

試行錯誤してあなたのイメージ通りの写真を撮ってみてくださいね。

イイガミタケシ

harenohiの運営者。平日は会社員として働く1991年生まれです。フィルムカメラがメインで、デジタルはFUJIFILMのカメラを愛用中。

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