【一眼カメラ初心者向け】シャッタースピード、F値、ISO感度を理解して、露出を合わせてみよう!

イイガミタケシ

カメラで写真を撮る上での基本的な考え方にも関わらず、ちょっと難しい露出

露出とは光の量のことを指し、

  1. シャッタースピード
  2. 絞り値(F値)
  3. ISO感度

の3つから構成されています。

そんな露出について分かりやすく解説してみました。

出来るだけ分かりやすい内容にしたかったので、専門用語は極力省いて書いています。これを読んでいる貴方の写真ライフがより良くなれば幸いです。

シャッタースピード、F値、ISO感度は露出を決める三大要素

露出は光の量のことを指し、EV(Exposure Value)という単位で表現します。

何故、露出について理解するのがやや難しいのかと言うと、日常的に光を量として捉えたことが無いからだと思います。

シャッタースピードの考え方

ここで例え話です。

同じ明るさの部屋に、1分滞在したAさんと10分滞在したBさんが居たとした場合、どちらの人が光を浴びた量が多いでしょうか。

これは当然、Bさんです。理由は、部屋に滞在した時間が長いからです。

この例え話をカメラに当てはめるとシャッタースピードに当てはまります。光を浴びる時間が長ければ長いほど、浴びる光の量は多いです。

シャッタースピード 光の量
長い 多い
短い 少ない

絞り(F値)の考え方

露出イメージ

またまた例え話です。

暗い部屋に1分滞在したAさんと、明るい部屋に1分滞在したBさんが居たとした場合、どちらの人が光を浴びた量が多いでしょうか。

これも当然、Bさんです。理由は、部屋が明るいからです。

この例え話をカメラに当てはめるとレンズの絞り値(F値)に当てはまります。通過する光の強さが強ければ強いほど、浴びる光の量は多いです。

絞り 光の量
絞りを開ける 取り込める光の量が多い
絞りを閉じる 取り込める光の量が少ない
補足たくさん光が取り込める(=F値が小さい)レンズは価格が高価になり、サイズが大きくなることが一般的です。

ISO感度の考え方

既に「シャッタースピード」と「レンズの絞り値」が登場しましたが、ここにもう一つ、「ISO感度」というものが登場します。

ISO感度(アイエスオー感度、イソ感度)とは、カメラに入ってきた光をとらえる能力です。感度を上げることで電気信号を増幅させる事ができます。具体的には、ISO感度を2倍にすると、必要な光の量が1/2で済みます。

ISO感度 光の量
感度を上げる 必要な光の量が少なくなる
感度を下げる 必要な光の量が多くなる

「十分な光がなくてもISO感度を上げれば問題ないんだな!」と思われるかも知れませんが、ISO感度をあげすぎると画像にザラザラとしたノイズが乗り、画質が損なわれるというデメリットが存在します。

補足暗いところでiPhoneで撮った写真がザラザラするのはこのためです。光の量が足りないのでISO感度が上がってしまっています。

シャッタースピード、F値、ISO感度のまとめ

これらの「シャッタースピード」「F値」「ISO感度」の3つを組み合わせて得られる光の総量を露出(EV)と呼びます。

要素 操作 光の量
シャッタースピード 速くする 取り込める光が少なくなる
シャッタースピード 遅くする 取り込める光が多くなる
絞り(F値) 絞る 取り込める光が少なくなる
絞り(F値) 開ける 取り込める光が多くなる
ISO感度 上げる 必要な光量が少なくなる
ISO感度 下げる 必要な光量が多くなる

適正露出について

ここまで「シャッタースピード」「F値」「ISO感度」を組み合わせて光を取り込むと説明してきました。

ただ、取り込んだ光の量が少なすぎても、多すぎてもよくありません。

例として失敗写真を無理矢理用意しました。

例:暗すぎる写真

例えば、この画像は光が足りていないため、真っ黒でよく見えません。

明るすぎる写真

逆に、この画像は光を取り込みすぎて真っ白に飛んでしまっています。

いい感じの光の量を取り込まないと、これらのような失敗写真を量産してしまいます。その、ちょうどいい感じの光の量のことを適正露出と呼びます。

この適正露出になるように「シャッタースピード」「F値」「ISO感度」をそれぞれコントロールする訳です。

光の量 撮れる写真
極端に少ない 黒つぶれ
ちょうどいい 適正露出
極端に多い 白飛び

シャッタースピードとF値を写真表現として使う

ここまで、「シャッタースピード」「F値」「ISO感度」は光の量をコントロールして適正露出を得るためのものだと説明してきました。

ですが、これらの値を操作することで、光の量の調節ではなく写真の表現も変えることが出来ます。

ISO感度についてISO感度は光量の不足を補うために使用するので、基本的には写真表現としては使いません。基本的に値が低ければ低いほど高画質になります。

シャッタースピードを変えて被写体を止める、動かす

ライブ写真

まずはシャッタースピードを速くした場合です。

シャッターを切る速度を速くすることで、動いている被写体を止めることが出来ます。また、シャッターが開いている間の手ブレも抑えられるため、ブレのない写真を撮ることが可能になります。

シチュエーションスポーツの撮影、運動会の撮影、ライブの撮影、などで重要になってきます。

スローシャッターの様子

次にシャッタースピードを遅くした場合です。

シャッターを切る速度を遅くすることで、シャッターを開いている間に動いているものがそのまま記録されます。

シャッターが開いている間に手ブレを起こしてしまうので、スローシャッター撮影をする際には基本的に三脚が必須になります。

シチュエーション星の撮影、滝や水面の撮影、車のテールランプを残像にする撮影、などで重要になってきます。

F値を変えて全てにピントを合わせる、ボカす

全体にピントがあったヒマワリの写真

次にF値の数字を大きくした場合です。

F値の数字を大きくすることで、ピントが合う範囲を広げることが出来ます。また、パキっとした解像感のある写真を撮ることが可能になります。

シチュエーション風景の撮影など、写っているものすべてを見せたい時に重要になってきます。

背景がボケたドリップの写真

次にF値の数字を小さくすることで、ピントの合う範囲を狭めることが出来ます。それにより、ピントが合っているところ以外がボケるので、視線の誘導がしやすくなります。

シチュエーション人物写真など、被写体を際立たせたい時に重要になってきます。

背景をぼかした写真を撮る方法を次の記事で書いているので、よければ参考にしてみてください。

例を挙げてみる

星の写真

説明を読むばかりでは中々理解が深まらないので、例を挙げてみます。

こういった星の写真を撮る場合は次のように考えて設定していきます。

  1. 星が見えるような場所は本当に真っ暗なので、光をなるべく取り込めるようにF値を一番小さく設定
  2. あまりにも長時間シャッターを開きすぎると、地球の自転の影響でシャッターを開いている間に星が動いてしまうため20秒に設定
  3. これでも光量が圧倒的に足りないので、ISOは6400に設定

極端な例として、難易度の高い星の撮影を例として挙げましたが、このように「自分がどのようにして撮りたいか」と「その設定で十分な光量が得られるか」の2つを考慮して撮影します。

ちなみに、この写真は兵庫県の西はりま天文台で撮影した星の写真です。

露出を理解するのは、カメラ初心者卒業の第一歩

最後に今回のまとめです。

操作 効果
シャッタースピードを速くする 被写体を止めることが出来、手ブレが減る
シャッタースピードを遅くする 被写体を動かすことが出来、原則として三脚が必要となる
F値の数字を大きくする ピントの合う範囲が広くなり、写真の解像感が増す
F値の数字を小さくする ピントの合う範囲が狭くなり、被写体を際だたせることが出来る

カメラを始めたばかりだと難しく感じるかも知れませんが、露出を理解することはカメラ初心者を卒業するための第一歩です。

カメラ任せではなく、自分のイメージから露出の設定が出来るようになると、よりよい写真ライフが送れると思います。

次の記事は撮影モードの話

この記事では露出についての解説をしましたが、次の記事では撮影モードについての解説をしています。みなさんのカメラについている「P」「A」「S」「M」のモードを正しく使って、理想の写真を撮りましょう!

イイガミタケシ

harenohiの運営者。平日は会社員として働く1991年生まれです。フィルムカメラがメインで、デジタルはFUJIFILMのカメラを愛用中。

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